蛇精の淫

小畠絹子/浅見比呂志、林寛、芝田新、三田泰子、岬洋二、細川俊夫

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説明

ジャセイノイン/原作:尾上周祀。脚本:田辺虎男。音楽:松村禎三。監督:曲谷守平。1921年サイレント、1953年溝口健二「雨月物語」に続く映画化。信州飛騨に語り継がれる伝説を題材に、青年と白蛇の愛欲を描いたホラー作品。村の青年とその青年に助けられた白蛇の愛欲、情念を妖しく描く。幻想的なセット撮影、奇抜な殺人シーン等が強い印象を残すエロティシズム溢れる作品で類似作品で「怪談雪女郎」「白夫人の妖恋」「白夜の妖女」など。蓑吉は行商の帰りの山道で若い女の呻き声を耳にする。そこには月の光を浴びて横たわる庄屋の娘お絹(小畠絹子)がいた。失神した彼女の太股には、一匹の白蛇が怪しくまつわりついていた。意識が戻ったお絹は、自分を呼ぶ声に誘われるまま山中に入り、何者かに取り憑かれて辱めを受けたと言い、以来、病床に臥してしまう。娘を案じたお絹の父は、蓑吉を婿に欲しいと願い出て、蓑吉はお絹の婿となる。結婚初夜、簑吉はお絹の秘密を告白される。主演は元家族の令嬢で新東宝随一の美人女優の小畠絹子、清楚な役どころが多かったが汚れ役もこなして新東宝解散後は松竹やテレビでメロドラマの主演を多く撮る。新東宝末期の作品で単独での興行もままならずに豊橋市でも第二東映作品との併映だった。1960年9月20日~24日豊橋国際劇場、併映近衛十四郎「獄門坂の決斗」、市川右太衛門「旗本退屈男謎の幽霊島」リバイバルの3本立て。【サイズ:B2】【年代:1960年】