蛇娘と白髪鬼

松井八知栄/北原義郎、浜田ゆう子、平泉成、三宅邦子、高橋あゆみ、楳図かずお

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説明

ヘビムスメとハクハツキ/原作:楳図かずお。脚本:長谷川公之。音楽:菊池俊輔。監督:湯浅憲明。週刊少女フレンドに連載された楳図かすお「赤んぼ少女」「うろこの顔」「紅ぐも」を原作に長谷川公之脚本でまとめあげたホラー。白黒作品82分。原作者の楳図かずおも出演している。蛇が多数飼育されている不気味な屋敷で、お手伝いが蛇を投げられてショック死する事件が発生。一方、孤児院のめぐみ園では生き別れた科学者の父親(北原義郎)に引き取られる小百合(松井八知栄)がいた。父親によると、母親の夕子(浜田ゆう子)が自動車事故にあい、様子がおかしいと告げられる。屋敷に到着すると死亡したお手伝いの棺桶を運ぶところだった。母親は小百合に「タマミ」と呼んだ。父親は毒蛇研究でアフリカに旅立つが、母親の奇怪な行動を目にする。仏壇に供えた食べ物が綺麗になくなったり、ある時には、ロが耳まで裂け、首に蛇を巻いた恐しい影を見ることもあった。夕子が、小百合と姉のタマミを引合わせたのは、そんな折だった。小百合は、わけがあって学校にも行けず、屋根裏部屋で暮しているタマミに同情し、一緒に暮すことにした。ところが、朝、目を覚ますとタマミのあとにはいつも蛇のうろこが落ちていた。タマミは小百合を虐待する。蛇さながらに背中を埋めつくしたうろこを風呂場でのぞき見られたからだった。タマミに屋根裏へ追いやられた小百合は、その夜白髪魔に襲われた。恐怖におののく小百合は、孤児院に逃げ戻り、ことの始終を園長(三宅邦子)と林(平泉成)に話した。その夜、園長が白髪魔に殺された。白髪魔と蛇娘は、遺産相続者の小百合を家におびき寄せ火を放つ。その急場を救ったのは、小百合を追って来た林青年だった。やがて、その罪の恐しさを知った蛇娘のタマミは、白髪魔のしげとビルの上で争ううちに、足を踏みはずし、あえない、最後をとげる。楳図ワールドが程よく描写されてホラーとしては佳作、原作の「赤んぼ少女」は後年実写化された。1968年12月14日~27日広小路豊橋大映、併映「妖怪大戦争」「鶴の恩返し」。【サイズ:B5 ポスター集より】【年代:1968年】