蔵の中

中尾彬/吉行和子、亜湖、小林加奈枝、山中康仁、松原留美子

説明

クラノナカ/原作:横溝正史「蔵の中」。音楽:桃山晴衣。脚本:桂千穂。監督:高林陽一。角川映画としては低予算での製作。横溝正史の同名幻想小説の映画化作品。肺炎のため蔵に隔離された聾唖の姉と、彼女を慕う弟の物語。結核の姉とそれを看病する主人公(弟)の関係を記した小説を基に物語は進んでいき、近くに住む女とその愛人男性の二組の男女を描いた恋愛サスペンスとなっている。主人公が編集者に持ち込んだ小説と、現実の世界が交錯しながら、日本社会の陰鬱とした恐ろしい部分を、蔵の中にという閉ざされた暗い世界の中で、美しく妖しく幻想的に描き出し、見ている人をその世界に引き込んでいく展開。笛二は蔵の中で見つけた遠眼鏡を使って、窓から近くに住む女と交際する男の生活を覗き見するようになるが、その男女は編集者三四郎(中尾彬)と愛人女性(吉行和子)。その後小雪も加わって笛二は遠眼鏡で三四郎と愛人の生活を覗くが、ある時口論からカッとなった三四郎が愛人の首を絞めて殺す所を目撃してしまう。人生に悲観し三四郎と愛人の行為に触発された小雪は「自分も同じように殺して欲しい」と笛二に頼み、弟は姉の首に手をかける。原稿を読み終えた三四郎は、笛二に会いに蕗谷家に駆けつける。101分。1981年10月3日公開豊橋東映、併映「悪霊島」。【サイズ:B2ポスター】