華岡清州の妻

市川雷蔵/若尾文子、高峰秀子、伊藤雄之助、渡辺美佐子、浪花千栄子、丹阿弥律子、内藤武敏、原知佐子、伊達三郎、木村玄、杉村春子(語り)

カテゴリー: タグ: ,

説明

ハナオカセイシュウノツマ/原作:有吉佐和子。脚本:新藤兼人。監督:増村保造。天明の頃、医学の修行から戻った清州が取り組む日本初の麻酔薬人体実験に身を捧げる妻と母のすさまじい嫉妬。嫁と姑の鮮烈な葛藤を描く問題作。世界で初めて麻酔を使った手術を成功させた華岡青洲と、彼への愛を争う妻と母との確執を描いた文芸作。華岡家に嫁いできた加恵は、夫となる華岡雲平が京都へ遊学中だったため、彼の母である於継と二人で楽しく暮らしていた。しかし雲平が戻ると於継の態度が急変、於継は加恵を押しのけ雲平の世話を焼き始めた。名を青洲と変えた雲平は麻酔薬の研究を重ね、ついに人体実験を行うところまで来た。於継が自分を実験に使ってほしいと申し出たのを聞いて、加恵は逆上。自分こそ実験台にふさわしいと訴える。意を決した青洲は二人に人体実験を施し、実験は成功だったが強い薬を与えられた加恵は副作用で失明した。 やがて青洲は全身麻酔によって乳がんの摘出手術をすることに成功し、その偉業の裏に加恵と於継の献身的な協力があったが、秘かな二人の対立は隠されていた。嫁に若尾文子、母には高峰秀子。1967年11月11日〜24日豊橋大映、併映「なみだ川」【サイズ:B2】【年代:1967】