説明
コウヤノヨウジンボウ/原作:菊島隆三・黒澤明 脚本:セルジオ・レオーネ、ヴィクトル・アンドレス・カテナ、ハイメ・コマス・ギレ 音楽:エンニオ・モリコーネ 監督:セルジオ・レオーネ クリント・イーストウッド主演のマカロニ・ウェスタン。二人のボスが対立するニューメキシコの小さな町に現れた凄腕のガンマン。御存じ黒澤明の「用心棒」を西部劇に翻案したマカロニ・ウェスタンの代表作。当時、映画俳優としては鳴かず飛ばずだったイーストウッドを一躍トップスターに押し上げ、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ共に出世作となった。メキシコ国境に近いアメリカの小さな町に現れた流れ者のガンマン。ジョーと名乗るその男は、この町では悪徳保安官バクスターと悪党ロホ兄弟の2大勢力が対立していることを知り、彼らを争わせて共倒れさせようと画策する。「用心棒」では、当初流れ者を用心棒として雇わなかった一家が勝つのに対し、「荒野の用心棒」では雇った方が勝利。更に「荒野の用心棒」では、一家が軍隊の金塊を強奪するくだり、主人公の流れ者がその金塊を盗もうとする場面が追加されている。ハリウッド製の伝統的西部劇をモチーフにして生み出された黒澤明の「用心棒」が、イタリアで盗作さながらにリメイクされ、全く新しい西部劇を生み出すことになるという、皮肉な状況に流れる。さらにマカロニ・ウェスタンのスタイルは、日本にも「逆輸入」され、子連れ狼シリーズなどに影響を及ぼし、時代劇に還流されていくという面白い現象も見られる程に世界中に影響を及ぼすが、ブームは約6年で終える。この現象は1960年代東映任侠映画から1970年代実録路線にシフトした東映ヤクザ映画にもつながる。刺激は刺激として長続きはしないが、荒野とガンと音楽は歴史に名を残した。印象としては黒澤「用心棒」は年1回、レオーネ「荒野の用心棒」は毎月でも見られる違いか?サントラ盤やCDを購入する程に印象深いマカロニウエスタン。音楽のエンニオ・モリコーネの雰囲気は「リオ・ブラボー」に登場した「皆殺しのトランペット」の旋律に酷似。元ネタが面白いので当然世界中でも大ヒット。それにしてもイタリア映画のフィルムは雨がよく降って見にくい印象でデジタル化でとてもクリアーに観賞して改めて映画の魅力を確認するご時世はありがたい。1966年2月26日~3月17日豊橋名画座、併映「太陽のかけら」 1971年5月15日~21日豊橋名画座、併映「続荒野の用心棒」「星空の用心棒」。2026年10月16日NHKBSで久しぶりの放映で再確認。【サイズ:A4マカロニポスター集】【年代:1966年】




