説明
ハナノバンズイイン/原作 陣出達朗。脚本鈴木兵吾・平山大生。監督 大曽根辰保。お馴染みの旗本白柄組と町奴の対立と白井権八と花魁小紫の恋を絡めた男の友情・侠気を描く松竹時代劇大作。町奴 幡随院長兵衛には八代松本幸四郎(松本白鴎)女房に山田五十鈴、水野十郎左衛門に森美樹が扮して、高田浩吉以外の松竹オールスター時代劇として製作された。幡随院一家には北上弥太朗・永田光男・石黒達也など、旗本には名和宏・山路義人・天王寺虎之助・須賀不二男などが扮した。白井権八には津川雅彦、小紫に嵯峨三智子、権八を仇と狙う本庄助七・助八兄弟に小笠原省吾と松本錦四郎。喧嘩成敗をする立場の幕府側に田村高広(上使)・大木実(松平伊豆守)・近衛十四郎(石谷将監)。喜劇陣から伴淳三郎・花菱アチャコ・堺駿二などが出演して盛り上げるが大曽根演出は東映時代劇ほどのメリハリが少なくて上映時間117分も含めて長く感じる。松竹としては1951年市川右太衛門・阪東妻三郎主演の「大江戸五人男」の再来をイメージしたかどうかは不明だがメリハリは「大江戸五人男」に軍配。当時松竹開館が建替えの為工事中で松竹映画も封切りは洋画のメトロ劇場で公開、メトロ松竹として広告していた。1959年9月13日~26日メトロ松竹、併映9月13日~19日「激闘」、9月20日~26日「暁の地平線」「空かける花嫁」の3本立て。1960年3月3日~7日千歳劇場、併映「貴族の階段」。1960年2月3日~4日二川銀映、併映「千両獅子」「風小僧」。【サイズ 雑誌広告】【年代1959年】