説明
ヒボタンバクト/脚本鈴木則文。監督山下耕作。藤純子主演大ヒットシリーズの記念すべき第1作。熊本のお嬢さん矢野竜子が父親を暗殺され縁談も壊れて「女」を封じて現場の財布を手掛かりに仇を探す旅に出る。悪ボスとめざす仇が大木実、高倉健が大木の兄貴分だがお竜の助っ人に付いてラストに仇討ちを助けて死ぬ儲け役。大阪の女親分清川虹子と金子信雄に四国道後の熊虎親分若山富三郎と子分の不死身の富士松待田京介が盛り上げて映画は大ヒット。特に若山富三郎扮する熊坂寅吉こと熊寅親分が見事なキャラクターで純子の兄弟分となりレギュラーとなる記念作。時に藤純子は23歳で「女」を封じた筈のお竜さんが涙を見せるのは2回、いずれも健さんとの場面だが映画の冒頭で挨拶してラストでは渡世修行の旅を続ける口上で終わる構成で牡丹の花が見事に開花する山下耕作演出。リアルタイムで劇場観賞したのは高校2年生の中間テスト期間中で試験帰りに映画館へ出掛け、映画館から出てきたら補導された記憶。高校生には中間テストより任侠道学習が楽しかった時代。1968年9月4日〜27日豊橋東映、併映「兵隊極道」。1972年5月17日〜26日豊橋東映、併映「緋牡丹博徒お竜参上」リバイバル大会。1974年5月11日〜21日豊橋東映、併映「山口組外伝九州進攻作戦」【サイズ:B2】【年代:1968】