続 兄弟仁義

北島三郎/鶴田浩二、村田英雄、宮園純子、里見浩太郎、大木実、遠藤辰雄、小松方正、関山耕司、ルーキー新一、小川知子、小島慶四郎、楠本健二、国一太郎、林彰太郎、加賀邦男、関山耕司、加藤浩、阿波地大輔

説明

ゾク キョウダイジンギ/脚本:村尾昭、殺陣:足立伶二郎。音楽:菊池俊輔。監督:山下耕作。主題歌:クラウンレコード「兄弟仁義」。シリーズの第2作で前作が4月に公開されてヒットしたお蔭ですぐに続編が製作されカラーになってしかもお盆興行で「網走番外地」と併映してまたも大ヒット。東映任侠映画が全盛に向かう時期で「兄弟仁義」シリーズは正月・お盆興行の柱に育ち鶴田・村田・北島トリオが土台をつくる。舞台は上州、悪ボス小松方正で鶴田浩二と北島三郎が殴り込み、里見浩太郎は敵方小松親分代貸として小松の悪行に悩み義理に悩み、死ぬ間際に北島と兄弟分となる。小松の叔父貴分で登場する村田英雄は善玉らしく振る舞い善悪構成が単純明快になっているのと鶴田の存在が大きく扱い、北島はチンピラっぽくて軽い。悪玉子分には鈴木金哉・関山耕司・加藤浩・結城哲也。善玉側には楠本健二・林彰太郎・国一太郎。鶴田の稲上長次郎がドスを抜くとき「女房子どもがいる奴はどけ」と言ってから斬る貫禄で一人罪を背負い自首する。この映画では里見浩太郎だけが恋人がいる設定で相手は当時17才の小川知子、天保水滸伝の飯岡代貸しの洲崎政吉的な役処で準主役。義理で村田を殺しに行って自ら死ぬ間際に北島と兄弟盃を交わす背景に「兄弟仁義」の歌が流れるタイミングが絶妙で山下監督得意の花風景は菊の花か夾竹桃か。善玉親分夫婦に大木実と宮園純子。ラストは北島がやぐらで八木節を歌うのを聴きながら鶴田が馬車で護送されて「終」。89分。1966年8月13日〜26日豊橋東映、併映「網走番外地 南国の対決」。1966年11月21日〜24日銀座東映、併映「昭和残侠伝一匹狼」【サイズ:B2 70R】【年代:1966】