稲妻奉行

嵐寛寿郎/宇治みさ子、和田桂之助、天知茂、江川宇礼雄、高田稔、中村彰、御木本伸介、高松政雄、泉田洋志

説明

イナズマブギョウ/監督:山田達雄。脚本:村松道平、内田弘三。音楽:小澤秀夫。薩摩藩士は、自藩に関する犯罪・訴訟がすべて問注所というところで裁きをつけ、幕府の役人では手出しが出来ぬことを良いことに、悪行所業を重ねていた。浅草寺境内で狼籍の限りをつくした一薩摩藩士を捕えた南町奉行駿河守(中村彰)は、みせしめにその藩士を独断で処刑。南町奉行は薩摩の厳重抗議で切腹。与力筆頭の大岡忠右衛門(嵐寛寿郎)は、駿河守の無念を晴らすことを決意。相模屋丹右衛門は、薩摩藩留守居役の佐藤松太夫(江川宇礼雄)を料亭に招き、倅の丹七に饗応させた。が、丹七に恋こがれる芸者、おみよ(宇治みさ子)に横恋慕した松太夫は、おみよが自分になびかないのを見て逆上、丁度来合せた相模屋の商売敵、三河屋喜八の甘言と金に目がくらむ。その夜、薩摩藩が姫の輿入引き出物にする名刀が預けた相模屋から名刀安綱が盗まれた。薩摩藩士は相模屋を不屈者として捕える。犯人は遊興費に困った息子丹七(和田桂之助)の仕業と彼をもつけ狙う。姫君の婚礼が迫る薩摩藩では、家老島津(高松政雄)が水野老中と一札取交した。「期間は十日、奉行所で安綱を見つけ出さずば、老中は腹を切って責任をとる。この間に安鋼が手に入った時は、問注所を撤廃する」というもの。忠右衛門はその日から相模屋の内部を洗い、番頭彦兵衛が〆香という芸者を囲っていることを探知。事の真相は、浪人秋月典膳(天知茂)が喜八と組んだ金ほしさの悪計で、その手先に彦兵衛と〆香が使われていた。その功績で忠右衛門は、南町奉行大岡越前守を名乗ることになる。老中水野忠邦は刻限までに取り戻せなかったら切腹となりギリギリでアラカン与力が真犯人暴きと名刀を持参して留守居役江川宇礼雄を老中の面前で裁く捕物篇。アラカン対天知では勝負にならない。70分。1958年1月15日〜22日豊橋国際、併映「戦雲アジアの女王」。1959年6月15日〜18日豊橋国際、併映「江戸っ子金さん捕物帖」「イ号潜水艦白骨の帰還」【サイズ:B2地方版ポスター】【年代:1958年】