説明
ネムキョウシロウ アクジョガリ／雷蔵狂四郎第十二作にして最終作。脚本高岩肇・宮川一郎、監督池広一夫。大奥勢力争いと総取締と大目付の癒着にキリシタン浪人とニセ狂四郎の出現。狂四郎に殺人の罪をかぶせて成功報酬でキリシタン仲間をルソンに逃がす約束の為の江原真二郎の仕業、しかし総取締である久保菜穂子と大目付小池朝雄に裏切られて全て犠牲になり二人を殺して狂四郎に挑む。ラストはふたつの円月殺法対決、鏡に向かって自らの影を斬って市川雷蔵の狂四郎が銀幕から去る。池広一夫監督。雷蔵は手術後で体調が悪くて殺陣場面も吹替えが多かった、女優陣は充実で朝丘雪路、久保菜穂子、松尾嘉代、藤村志保、吉田日出子、長谷川待子と言った具合で雷蔵の体調を考慮して登場人物を多くして絡まない場面を増やした可能性。久保菜穂子が熟女の貫録で艶っぽい場面が多くて高校２年生にとっては程よい刺激の映画だったが映画館はガラガラだった記憶。雷蔵の狂四郎は見納めとなり７月に３７才で逝去。１０月には松方弘樹で「眠狂四郎 円月殺法」が公開される。１９６９年１月１１日〜２４日豊橋大映、併映「ある女子高校医の記録失神」。１９６９年４月９日〜１５日松竹シネマ、併映「極悪坊主人斬り数え唄」【サイズ：B2】【年代：1969】
