説明
ネムリキョウシロウ エンゲツギリ/原作:柴田錬三郎。脚本:星川清司。音楽:斎藤一郎。殺陣:宮内昌平。監督:安田公義。シリーズ第3作で雷蔵狂四郎のキャラクターが固まって来た感の作品。今回は分別のない将軍家斉の庶子片桐孝之(成田純一郞)の名刀集めの犠牲となる貧しい農民を助けようとする狂四郎を描く。将軍家斉の庶子片桐高之(成田純一郎)は、母である松の方(月宮於登女)の野望に駆り立てられ次期将軍の座を狙っていた。高之は新刀菊一文字の試し斬りに川原で飢饉で地方から避難して来た百姓老人の首を跳ねる。そこを通りかかった狂四郎が目撃するが、老人の仲間からは誤解されて憎しみを受け、また高之からも狂四郎の無双正宗を手中にする為に共に狙われることになる。斬られた老人の息子であるお人好しの丸井太郎との奇縁と円月殺法の特徴を狂四郎を狙う剣豪植村謙二郎を相手に狂四郎の口から語られる。植村謙二郎との立ち合いは正攻法で互いに武士として対峙。丸井太郎が片桐一味に人質として捉えられて狂四郎が身代わりになる捕まる、ラストは炎上する木橋での大チャンバラで高之一味を斬る怒りの殺陣。老中水野に佐々木孝丸、対立する剣豪には植村謙二郎。殺陣の特徴として狂四郎の目線でカメラが動くのはベテラン安田公義監督の冴え。1964年6月6日〜19日豊橋大映、併映「獣の戯れ」。1964年8月19日〜25日銀座東映、併映「十七歳の狼」。1965年1月30日〜2月3日南東映、併映「売春地下組織」【サイズ:B2&豊橋大映チラシ】【年代:1964】