白蛇伝

森繁久彌、宮城まり子

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説明

ハクジャデン/製作:大川博。脚本・監督:薮下泰司。音楽:木下忠司、鏑木剛、池田正義。原画:森康二、大工原章。カラースタンダード,79分。日本最初のカラー長編漫画映画として歴史に名を残す作品。白蛇の精白娘は、幼い頃かわいがってくれた許仙のことが忘れられず美しい娘となって彼の前に姿をあらわした。二人を手引きするのは、魚の精の少青。二人は恋に陥いる。しかし、法海和尚の知るところとなり、妖怪に魅入られた若者の命を慮る和尚は、法力をもってこの恋をさまたげようと決意する。白娘には恐ろしい相手である。にも拘わらず、二人の恋は上々の首尾で、花の咲き乱れる美しい屋敷をそぞろあるきなどして、夢うつつのひとときを過ごすのであった。許仙の仲良しパンダとミミーの二人、いや二匹とも、 少青と一緒に屋敷のなかを遊び歩き、挙げ句の果てに柱の飾り龍を引きずり落としてしまった。龍はかってに動き出し、パンダとミミー、そして少青をつかまらせたまま、夜空を飛び回って、宝物殿に落ちた。 少青はそこで宝石を拾って許仙と白娘に与えたが、これが二人を引き離すもととなる。役人が踏み込むと、美しい屋敷は廃虚と化し、白娘は消えた。許仙は妖術使いの泥棒の一味とされ、蘇州に流され、舟曳き人夫となって働く。いとしい許仙のあとを追ってきた白娘は、すでに先回りしていた法海和尚との法力合戦に破れ、白蛇の本体を現わす。 で、最後の力をふりしぼって幻となり、許仙の前から消えようとするが、後を追った許仙は崖から落ちて死ね。もはや、龍王にすがるしかない。白娘は自分の命を代わりに捧げる事を願う物語。1956年東宝で特撮実写「白夫人の妖恋」が公開されて、東映はそのアニメ版を製作。製作期間2年6カ月、作画枚数:21万4154枚、原画:1万6千474枚、動画:6万5千213枚、トレス:6万6千111枚、製作費は4047万円(日本アニメーション映画史)。文部省選定、第9回ブルーリボン特別賞、第9回ベルリン市民文化賞など受賞多数。NHK朝ドラ「なつぞら」で女性アニメーターが主人公となり、劇中で「白蛇伝」製作当時のエピソードがドラマ化された。1年後に第2作「少年猿飛佐助」を製作する。1958年10月22日~28日豊橋第一東映、併映 中村錦之助「一心太助 天下の一大事」。1959年3月25日~31日銀座東映、併映「ひばり捕物帖地雷也小判」。【サイズ:キネマ旬報広告&宣材パネル】【年代:1958年】