説明
オトコハツライヨ トラジロウコイウタ/脚本山田洋次・朝閒義隆。監督山田洋次。シリーズ第8作にして正月映画の定番になる。ゲストは池内淳子・志村喬・吉田義夫。ロケ地岡山県備中高梁。池内淳子が門前町で喫茶店のママで登場する。「母危篤」の電報を貰った博が岡山にさくらと共に実家に急ぐが母は亡くなる。さくらは初めて旦那の兄弟・家族と出会い旧家の事情を垣間見るが葬儀に何と岡山に来ていた寅さんが普段着で焼香に訪れる。渥美のセリフ回しや動作のひとつひとつが芸歴を物語るし上手い。時折画面に出るSLの煙が印象的。この回から併映作品がドリフ番組になるが1971年も寅さん絶好調で3本の新作公開。第22回芸術選奨文部大臣賞・渥美清。第26回毎日映画コンクール監督賞・山田洋次。シナリオ作家協会シナリオ賞・山田洋次・宮崎晃。1971年は老舗映画会社の大映倒産、日活がロマンポルノへの転換、東宝もゴジラや若大将・駅前・社長シリーズが終わり路線模索中で東映は任侠+エロ路線で業界を牽引している邦画界で松竹だけが喜劇路線で生き残りを図る。1971年12月29日~1972年1月20日豊橋松竹、併映「春だドリフだ全員集合」。1972年5月17日~6月9日豊橋松竹、「続男はつらいよ」「男はつらいよ奮闘篇」。【サイズ:B2 2種&立て看】【年代:1971年】