説明
クルッタヤジュウ/脚本:関本郁夫・大原清秀・中島貞夫。音楽:広瀬健次郎。監督:中島貞夫。主題歌:三上寛「小便だらけの湖」。大原清秀、関本郁夫とともに執筆したシナリオを中島貞夫が監督したアクション映画の佳作。バスジャックされたバスに乗り合わせた乗員・乗客13名、銀行強盗、宝石強盗の顛末を、警察の追跡を合わせてアクションと笑いをからめて描く。目の病気で事故を起こし会社をクビになったテストドライバーの速水(渡瀬恒彦)は、友人の女性ドライバー岩崎美代子(星野じゅん)と大阪で宝石店を襲い宝石の強奪に成功、二人別れて逃亡を謀った。速水は盗んだ宝石をバイオリンケースに隠し、京洛バスに乗って身を隠す。しかしそのバスに、銀行強盗に失敗した川谷拓三・片桐竜次の二人組が乗り込んできた。警察に追われる二人は、バスをジャックし逃走しようとするのだった。途中でナンバーを交換しようとする隙に速水はバスから逃げ出そうとするが、宝石強盗であることがばれてしまうことで思わぬ展開に。乗客には犬猫病院に犬を連れて行く老婦人、女優志願の女性、老人、チンドン屋(志賀勝)、不倫関係の教師と親、更には運転手が病気持ちでバスが暴走して渡瀬が運転するが目が見えないのに運転する一方で警察が追い付いてカーチェイス、室田日出男が珍しく警察で最後はモンキーで追跡する笑い。ほとんどバス内での撮影とカーチェイスが迫力を生む。中島監督作品では短めのアクションだが丁度良い。1976年6月15日~28日豊橋東映、併映「ラグビー野郎」「爆発!暴走遊戯」。【サイズ:B2】【年代:1976年】