説明
ミナトマツリニキタオトコ/脚本:笠原和夫。音楽:服部良一。監督:マキノ雅弘。大友柳太朗と丘さとみ主演で七夕にちなむ人情時代劇。恋人お夕を殿様に奪われた漁師の彦一が侍 大力大五郎として取り戻しに戻ってくる。殿様の策略で城外へ出られたら二人を許すと言われて、大友は無理を承知で家臣を斬りまくるが 折角出直し出来る寸前二人城門前で鉄砲で撃たれて死ぬが満足の二人。詩情豊かな演出が冴える。南国のある港町へ、曲芸の次郎平一座、香具師の牛寅一家がやってきた。群衆の眼は「天下無双、大力大五郎」の旗差物、見廻中の町年寄で藩主の側室お夕の方の父として、横暴な錨屋総右衛門を神技に近い居合抜きで土下座させたので、群衆の大喝采を浴び忽ち次郎吉一座を凌ぐ人気者となる。牛寅一家の定宿「蛸屋」には人世の生業に疲れた人々が、主人喜衛門おまさ夫婦と娘お光の、情ある世話で心を安めていた。初日を控えて大五郎は、岩壁で美しい星空を眺めながらお光の語る七夕祭の悲しい恋の物語に耳を傾けていた。「昔若い漁師彦一は、美しいお夕と未来を誓い合った仲だったが、その美しさに目を付けた殿様にお夕を奪われ、悲しみと絶望に三日三晩城の前で泣きあかし、年老いた父を一人残して何処ともなく姿を消した」この哀話をきき了えた大五郎の目には涙。錨屋へ宿下りしたお夕は誰も近づけず、竹に無心に短冊を結んでいた。鎮守の境内で大五郎の居合術は見物を唸らせ、その評判によって毎年七夕の中日に行われる、藩主の上覧に出ることに決定。当日、無念流極意「真剣白刃取り」の妙技で藩主から褒賞を求められた大五郎はお夕を名差し、鍔を外して彦一だと明かす。激怒する藩主や家来、蒼ざめるお夕。歓声に囲まれて城を引きあげた大五郎は、七夕の故事につながる盆婿の姿で、盆嫁の心を示す浅黄の手拭を腰にしたお夕と、美しい天の河の下を彼の生家権爺の家へ向う。殿様の策略で士分にとりたて、家臣と真剣勝負して勝てばお夕と添わせてしかも城外へ出られたら二人を許すと言われて、大友は無理を承知で家臣を斬りまくるが 城門前で鉄砲で撃たれて死ぬが満足の二人。1961年10月15日〜24日豊橋国際、併映「東京パトロール終列車の少年」。1962年1月9日〜13日銀座東映、併映「黄色い風土」。1962年3月31日〜4月3日南東映、併映「お世継ぎ初道中」【サイズ:B2】【年代:1961】