説明
シンヤノコクハク/原作:ジェームズ・M・ケイン「賠償保険」。脚本:レイモンド・チャンドラー、ビリー・ワイルダー。音楽:ミクロス・ローザ。監督:ビリー・ワイルダー。フレッド・マクマレー&バーバラ・スタンウィック共演もサスペンスドラマの傑作。保険会社の営業マン、ネフ(フレッド・マクマレー)は自動車保険の更新に出向いたディートリクソンの家で美しい後妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)と出会う。彼女は夫に知られずに傷害保険をかけたがっていたが、犯罪の匂いを感じたネフはそれを拒否。だが彼女の魅力に抗しきれないネフは、倍額保険を手に入れるための完全犯罪を考えつく展開。ビリー・ワイルダー初期の作品にして、フィルムノワールの傑作。完全犯罪が成立しても保険金が支払われない事に苛立ちを隠せないバーバラは、相棒となったネフを拳銃で撃つが、重傷した彼は拳銃を取り上げて彼女を逆に撃ち殺し、事務所に引き上げてテープに告白を吹き込む。やがて力尽きて死ぬ。製作は1945年、豊橋での公開は1954年。第17回アカデミー賞作品・監督・主演女優・脚本・撮影・録音・作曲賞の7部門ノミネートされるが無冠、因みに作品賞や監督賞は「我が道を往く」が制覇して主演女優賞は「ガス燈」のイングリッド・バーグマン。1954年1月21日~27日豊橋大劇、併映「すべての旗に背いて」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1954年】