殺陣師段平

市川雷蔵/中村雁治郎、田中絹代、高田美和、上田吉二郎、山茶花究、須賀不二男、浪花千栄子、伊達三郎、原聖四郎、寺島雄作、西岡慶子

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説明

タテシダンペイ/原作:長谷川幸延、脚本:黒沢明。監督:瑞穂春海。殺陣師一筋に生きた呑兵衛で道楽者の男市川段平の生涯を新国劇でリアルな立ち回りを目指す沢田正二郎との関係を感動的に描く。沢田正二郎に市川雷蔵。市川段平には中村雁治郎。女房には田中絹代。1950年に東映で市川右太衛門と月形龍之介で映画化。段平のヒントをもとにした立ち廻りは、俄然、巷の評判を呼び大人気。沢田は一座と共に数年ぶりで東上し、明治座で第一回公演のあと、浅草に根を下ろして「右に芸術、左に大衆」の理想に突き進む。5年後磐石の礎を築いた沢田の一行が京都を訪れた。今は裏長屋で中気の余生を送っていた段平はそれを聞くや、絶対安静の禁を犯して家を出た。驚いて駆けつけて来た娘おきくの知らせで、沢田は南座の三階に段平を発見した。襲いかかる死の影と必死に闘いながら新しい殺陣を沢田につける段平の姿に座は激しく打たれて声もなかった。まもなく段平に静かな死が訪れた。殺陣に憑かれた男の手は刀代りの衣紋竹をしっかり握ったままで。1962年10月14日〜23日丸物会館、併映「その夜は忘れない」。1963年1月20日〜25日千歳劇場、併映「夢で逢いましょう」【サイズ:プレス四つ切】【年代:1962】