次郎長血笑記 殴り込み荒神山

若山富三郎/黒川弥太郎、品川隆二、伏見扇太郎、加賀邦男、阿部九州男、南郷京之助、徳大寺伸、坂東吉弥、若杉恵之介、中村竜三郎、楠本健二、尾形伸之介、和崎俊也、植村謙二郎、青山京子、藤田佳子、

説明

ジロチョウケッショウキ ナグリコミコウジンヤマ/脚本:村松道平。音楽:高橋半。監督:工藤栄一。【第二東映】黒川弥太郎次郎長血笑記シリーズ4部作の最終篇。主人公が吉良の仁吉になり若山富三郎メインに品川隆二石松の最期を絡めて描く。代参の帰途、都鳥の吉兵衛兄弟に闇討ちにされた石松の仇を討った。次郎長は、ほとぼりをさますために子分を吉良の仁吉に預けた。そこへ仁吉の兄弟分神戸の長吉が訪ねて来る。長吉は、留守の間に親の縄張りを安濃徳が握り返してくれないため仁吉の助力を頼む。仁吉の恋女房お菊は安濃徳の妹。仁吉は男の道に生きるべく離縁状をお菊(青山京子)に渡した。お菊は事情を知り仁吉の男を立てさせるために自害。安濃徳と話合いがつかず仁吉は荒神山で雌雄を決する覚悟を決めた。次郎長は二十八人衆を仁吉とともに荒神山へ発たせるが、黒駒の勝蔵、黒竜屋の加勢を知って寺津の間之助(徳大寺伸)一家とともに荒神山に駈けつける。仁吉は安濃徳を斬るが隠し鉄砲に倒れ次郎長も勝蔵、黒竜屋を斬る。元治元年、次郎長は宿敵伊勢の丹波屋伝兵衛と対決するが、伝兵衛はその威にうたれて夜逃げする。品川隆二の石松の最期は品川が片目を失う第一作と同様にハードな殺陣、又荒神山の決戦では攻防戦が地形を利用してスピーデイに展開し飽きないし法印大五郎が死亡する場面が入る。クレジットタイトルのトップは、黒川弥太郎でなく若山トップ。女房お蝶に千原しのぶ、仁吉の女房お菊に青山京子、大政に楠本健二、小政は南郷京之助、法印大五郎に尾形伸之介、大瀬の半五郎に伏見扇太郎、仙右衛門が和崎俊也(当時は和崎隆太郎)、大野の鶴吉に若杉恵之介、桶屋の鬼吉中村竜三郎、安濃徳が阿部九州男、黒駒の勝蔵に香川良介、角井門之助に植村謙二郎など第二東映総力作的なイメージでラストは「次郎長東海を制す」のナレーションで「終」。【サイズ:B2ポスター】【年代:1960】