説明
ヤギュウブゲイチョウ ドクガンイットウリュウ/原作:五味康祐。脚本:高橋稔。殺陣:谷俊夫。監督:松村昌治。近衛十四郎「柳生武芸帖」シリーズ第四作。柳生武芸帳水月・浮船二巻をめぐり、柳生新陰流と疋田蔭流に霞流の忍者三派が死闘を繰り広げる剣戟篇。疋田蔭流頭領の山田浮月斉には山形勲が扮して大物悪役として十兵衛と対決、背景の黒幕は大老酒井雅楽守(佐藤慶)、疋田蔭流を操り柳生家や松平伊豆守などを一掃する為に武芸帳を餌に騒動を起こしたのだが十兵衛の身代わりとなって多くの門弟が亡くなるが、江戸城内将軍家の前で武芸帳を差し出して評定の場で全てを解決する。疋田陰流一派に戸上城太郎と和崎俊也、柳生但馬守に宇佐見淳也、柳生又十郎に品川隆二、霞流忍者兄弟が松方弘樹・花房錦一、松平伊豆守に安井昌二、将軍家光に東千代之介と東映時代劇の格としては人気シリーズとして定着した作品に厚みを持たせた感。当時若手時代劇スタートして北大路欣也と共に東映が売り出した松方弘樹を父親近衛十四郎と共演させて、将来の期待を担うイメージも見えるが少し鼻につく印象。近衛と品川の兄弟演技がいい具合に反映。近衛と山形の一騎打ちでは近衛の逆手構えで対峙。1962年9月16日〜21日第一東映、併映「おけさ物語」。1962年11月28日〜12月4日銀座東映、併映「東京丸の内」。1963年3月8日〜11日南東映、併映「地獄の裁きは俺がする」【サイズ:B2&中吊り】【年代:1962】