柳生武芸帖 片目水月の剣

近衛十四郎/松方弘樹、大木実、桜町弘子、西崎みち子、佐藤慶、香川良介、堺駿二、北竜二、川合伸旺、堀正夫、片岡栄二郎、永田靖、楠本健二、坂口佑三郎(牧口徹)、

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説明

ヤギュウブゲイチョウ カタメスイゲツノケン/脚本高田宏治。音楽阿部皓哉。殺陣 谷俊夫。監督長谷川安人。近衛十四郎柳生十兵衛シリーズ第五作。物語は阿蘇で不穏な動きの疑いで切腹する阿蘇藩主に赤影こと坂口祐三郎(当時は牧口徹)が切腹の途中で大木実達が遺骸を運び阿蘇山中に埋葬する処から始まる。幕府は外様大名の結束を恐れ武家諸法度や参勤交代制度スタートさせる。薩摩藩島津公(松方弘樹)が外様大名取り潰しをしないように十兵衛に釘を刺したが、幕府転覆を謀る阿蘇豪族有馬隼人正(大木実)が武芸帳を盗み九州外様大名の細川家老(有馬宏治)・黒田藩家老(堀正夫)薩摩藩家老(永田靖)と組んでの倒幕計画を諮る。未然に防ぐ為に柳生一族が動きだし、柳生十兵衛は大木実達を追って阿蘇へ向かう。大阿蘇での馬による隼人正一派との対決場面は今観ても迫力ある。天下平和の為十兵衛が阿蘇で、薩摩で対決。ラストは薩摩城内で隼人正との一騎打ち。長谷川安人監督第1回作品。桜町弘子がヒロイン。この作品では武芸帳の存在が取り潰しを薦める道具としての重きがある故に、物語の展開と共に取り潰し防止の為の連合軍形成する必要性を説く大木実の正義感と、参勤交代制度維持こそが平和維持の基本であるとの体制側につく十兵衛の言葉の比重は同等に見える。つまりこの作品から勧善懲悪的な要素よりハードボイルドヒーローとなる、そしてラストは一対一の対決となりチャンバラの醍醐味がそこにある。1963年5月25日〜6月1日第一東映、併映「人生劇場続飛車角」。1963年12月21日〜23日南東映、併映「陸軍残虐物語」【サイズ:B2 四つ切 立て看】【年代:1963】