説明
ヤギュウイチバンショウブ ブライノタニ/脚本:永江勇・関伊志雄。音楽:阿部皓哉。殺陣:谷俊夫。監督:松村昌治。東映版柳生十兵衛シリーズ第三作だが柳生武芸帳原作とは異なるオリジナル脚本。十年振りに訪れた秋月の荘で嘗ての師弟秋月隼人正(徳大寺伸)と再会するが重病。その秋月を狙う狼谷の豪族兄弟(富田仲次郎・戸上城太郎)が藩の家老(原田甲子郎)と組んで悪行三昧に対して息子又七郎(里見浩太郎)は剣の達人だが話せばわかる的な考え方で剣を取らない。遂に秋月を殺して領地が奪われるに至り十兵衛の怒りの剣が舞う。平和的な解決を望んだ秋月の息子里見浩太郎は悪行に切れて十兵衛と共に戦う。一方山城新伍は親の仇として十兵衛を狙うが本当は富田仲次郎が仇だったのでラストは十兵衛に味方してチャンバラ。それにしても近衛が逆手二刀流を駆使してラストは100名近く斬る大チャンバラが素晴らしい。全編西部劇タッチで描かれ馬の場面も多くて剣のシリーズとしては楽しい一篇。冒頭十兵衛を襲って斬られる二人の侍は有川正治と鈴木金哉。山城新伍が序列2番目の扱い。春川ますみが酒場のダンサーとして本領。1961年10月25日〜10月31日第一東映、併映「素っ飛び二人三脚」。1962年6月2日〜5日南東映、併映「孤剣は折れず月影一刀流」。1962年12月23日〜26日銀座東映、併映「残酷な月」【サイズ:B2】【年代:1961】