説明
トウエイソウリツ5シュウネンキネンエイガ アコウロウシ/1951年4月に発足した戦後の映画会社東映が創立五周年記念の時代劇大作。一躍業界を席巻した東映が総力を挙げて製作した「忠臣蔵」の決定版。原作大佛次郎、脚本新藤兼人、企画マキノ光雄、監督松田定次。戦後の忠臣蔵映画でも名作で初の総天然色。当時の公開サイクルを延長して2週間上映して大ヒットした。大石内蔵助が市川右太衛門、浅野内匠頭が東千代之介で片岡千恵蔵は立花左近。タイトルは千恵蔵トップで右太衛門がとめ。色彩担当は画家の岩田専太郎、絢爛豪華な総天然色版オールスター映画として1954年松竹「忠臣蔵」に続く製作。このあと1957年に再び松竹が「大忠臣蔵」、1958年大映で「忠臣蔵」、1959年に東映が再び「忠臣蔵」、1961年東映が三度目の「赤穂浪士」、そして1962年に東宝「忠臣蔵」と会社の総力をあげての忠臣蔵映画は映画黄金期と相まって製作されていく。浅野内匠頭は東千代之介、対する吉良上野介は月形龍之介。片岡源五右衛門が原健策、小山田庄左右衛門に中村錦之助、脇坂淡路守は龍崎一郎、松の廊下で刃傷した内匠頭をとめる梶川は戦前のスター市川百々之介(百々木直)。千坂兵部に小杉勇、世をすねた堀田隼人が大友柳太朗、蜘蛛の陣十郎に進藤英太郎、おせんが高千穗ひづるといった具合の東映忠臣蔵で当時での製作費1億8千万円、延人員5千名、製作期間は1年の文字通りの大作で配給収入は3億1千万円。1956年1月14日~27日第一東映、併映「晴れ姿一番纏」。1956年10月30日~11月6日銀座東映。【サイズ:近代映画表紙&東映写真ニュース・スチール・映画情報】【年代:1956】