東京物語1953

原節子/笠智衆、東山千栄子、山村聰、香川京子、杉村春子、三宅邦子、東野英治郎、中村伸郎、大阪志郎

説明

トウキョウモノガタリ/脚本:野田高梧、小津安二郎。音楽:斎藤高順。監督:小津安二郎。原節子主演。日本映画を代表する傑作。巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦(笠智衆と東山千栄子)。成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。唯一、戦死した次男の未亡人(原節子)だけが皮肉にも優しい心遣いを示す。家でひとり侘しくたたずむ笠智衆を捉えたショットは映画史上に残る名ラスト・シーンとして名高くキネマ旬報オールタイムベストテン第1位として世界中の映画作家に影響を与える。昭和を象徴する作品でローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。主演の原節子は、1920年生まれで戦前からの大スターで当時は33歳、1963年東宝「忠臣蔵」を最後に小津監督死亡でそのまま引退。小津監督は女優原節子の才能を高く認め自作に多く主演に採用するが、実は山本薩夫監督とのコラボが最多の7本で次に小津監督の6本。テレビドラマでも1982年6月NHK「新東京物語」で大友柳太朗と長岡輝子、2002年7月東海テレビ「東京物語」宇津井健と八千草薫などリメイク多数。作品論も多数出版されているのでここでは語らない。1953年11月4日~10日豊橋松竹、併映「七彩の花吹雪」。1953年11月11日~17日豊橋松竹、併映「東京マダムと大阪夫人」。1954年10月27日~11月2日豊橋千歳劇場、併映「ウッカリ夫人とチャッカリ夫人」。2004年第3回、2024年第23回の2回とよはしまちなかスロータウン映画祭で上映。【サイズ:B2ポスター&A2サイズ】【年代:1953年】