未知への飛行

ヘンリー・フオンダ/ウォルター・マッソー、ダン・オハーリー、ラリー・ハグマン、フランク・オーヴァートン

説明

ミチヘノヒコウ/原作・脚本:ユージン・バーデック・ハーヴィウィーラー。監督:シドニー・ルメット。ヘンリー・フォンダがアメリカ大統領に扮して核の恐怖を描いたSFパニック作品。コンピュータの故障によって誤った指令を受けた米軍爆撃機がソ連へ侵入。制限地点(フェイル・セイフ)を越えた爆撃機は帰還命令を拒否し、米ソの追撃機も振り切って、ついにモスクワに水爆を投下してしまう。やがてアメリカ大統領は苦渋の決断をすることになる展開。社会派シドニー・ルメット監督が世界壊滅の危機を描いたポリティカル・サスペンスの力作。大統領執務室や軍の司令部といった密室で繰り広げられる会話劇が緊張を生む。奇しくもスタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」と同じ年に誕生した、核の恐怖を描く力作だが日本公開は1982年。ほとんどのシーンがヘンリー・フォンダ扮する大統領の執務室と作戦司令室で占められており、その限定された空間で行われる会話劇だけでここまでサスペンスを生むシドニー・ルメットの演出力はやはり凄い。ラスト・シーンの衝撃は「博士の~」を遥かに越えている。1982年6月26日公開だが豊橋での公開実績は不明。【サイズ:B2ポスター】【年代:1982年】