望郷子守唄

高倉 健/池部良、星由里子、浪花千栄子、藤田進、天津敏、山城新伍、伊吹吾郎、山本麟一、小松方正、南利明、藤岡重慶、汐路章、楠本健二、小田部通麿、国一太郎、松平純子

カテゴリー: タグ: , ,

説明

ボウキョウコモリウタ/脚本:野上龍雄。音楽:渡辺岳夫。殺陣:谷明憲。監督:小沢茂弘。主題歌:高倉健「望郷子守唄」。昭和初期、母親想いだが小倉の純情な暴れ者が近衛連隊に入隊、除隊後にまき起こす笑いとアクションを描く任侠映画。健さんに軍が手を焼いて特別除隊させて世話になった藤田進軍医を訪ねて軍隊時代の御礼に行く。そこで地域を牛耳る悪德ヤクザ大木戸一家天津敏に軍隊時代の意地悪古参兵がいたりして対決する。天津の弟で軍隊時代の班長で主人公をいじる山本隣一、大木戸一家に汐路章、楠本健二、田中浩、加藤浩。母親には浪花千栄子、偽りの手紙を送り続けていたが浪花千栄子と再会して近衛連隊へ入隊できる家柄ではなくて息子に苦労させたと詫びる場面が泣かせる。軍隊エピソードは「侠骨一代」と似ている。池部良が藤田進の息子でヤクザになっていて、星由里子と共に天津一家に殺されて健さんが世話になった藤田進の事を想い母親浪花千栄子に涙の別れをして「望郷子守唄」を背景に殴り込む。殴り込みの殺陣場面は屋内、屋根上、飛び降りて山本隣一に刀を折られながら折れた刀でトドメを刺すまでが迫力有。池部良の連れ合いで星由里子が芸者役でゲスト、星は踊りの場面も披露する。健さんの九州弁が流石に自然な出来で心地よい。ラスト殴り込んでから母親を背負い自首する健さんに「望郷子守唄」のメロディが被って「終」。主題歌レコードを購入したのが1972年。健さんと池部コンビはこのあと「昭和残侠伝破れ傘」「冬の華」「君よ憤怒の河を渡れ」と3本で終了する。任侠映画10年経過した末期の正統任侠映画。1972年4月1日〜13日豊橋東映、併映「銀蝶渡り鳥」。1972年9月13日〜19日松竹シネマ、併映「ゾロ目の三兄弟」【サイズ:B2】【年代:1972】