説明
ボウリョクキンミャク/脚本:野上龍雄・笠原和夫。音楽:津島利章。技斗:三好郁夫。監督:中島貞夫。映画界での8月は、一年の中でも正月と並び夏休みと旧盆が重なる映画会社にとっては一番の書入れ時、長年男性路線を打ち出して来た東映は、鶴田浩二・高倉健や菅原文太の主演作がこの枠に組まれて来たが、初めて松方弘樹主演映画がここに組まれて松方が東映のエースとしてなるかどうかの番組となる。結果は千葉真一の空手映画と併映で公開されて大ヒットして東映の面目が立つカタチになる。この作品は、総会屋を主人公とした「経済やくざ」が本格的に主題・主人公として登場し、後の『広島仁義 人質奪回作戦』(1976年)、『日本の首領 野望篇』(1977年)や、オリジナルビデオで量産されていく「ナニワ金融道」などの「金融やくざ映画」「経済やくざ映画」の先駆けとなった作品といわれる。1975年8月9日~29日豊橋東映、併映「けんか空手 極真拳」。【サイズ:B2】【年代:1975年】