日蓮と蒙古大襲来

長谷川一夫/市川雷蔵、勝新太郎、梅若正二、黒川弥太郎、林成年、淡島千景、叶順子、中村鴈治郎、志村喬、河津清三郎、千田是也、石黒達也、左卜全、東山千栄子、見明凡太郎、沢村宗之助

説明

ニチレントモウコダイシュウライ/製作:永田雅一。脚本・監督:渡辺邦男。蒙古襲来と日蓮の布教活動を絡めた堂々の大映オールスター超大作。圧巻はラストの蒙古軍と鎌倉幕府軍との戦いと神風シーンが特撮効果も見応えがあり数々のエピソードも効果的。長谷川一夫が日蓮、弟子に黒川弥太郎・林成年、勝新太郎は日蓮を信ずる四条金吾、鎌倉幕府の執権 北条時宗の市川雷蔵を中心に鎌倉幕府の対応と対馬・壱岐での虐殺場面や蒙古が襲撃して神風が吹く場面は圧倒的なスペタクル迫力で映画もヒットして1967年にリバイバル上映。特に軍船同志がぶつかり合い波間に揺らぐ場面ではミニチュアと実写や合成場面をカットバックなど多用して上手く編集で見せていて迫力がある。大映の特撮技術を駆使したクライマックスは、翌年1959年に東宝が製作した「日本誕生」に先駆けて見せた一大歴史絵巻であった。主演の長谷川一夫を引き立てる演出、日蓮を非難する者は病気になり、変死、すがる者は病気が治る。そんな背景から大地震が起こり根源として日蓮が幕府に逮捕、このあたりから特撮が活きる場面が続く。竜の口処刑場面では急に曇天して首が跳ねられるときの雷鳴(田崎潤)、佐渡に流されるときは嵐で沈没寸前に日蓮の経文を書くと嵐が止む、そして元寇になると国中が日蓮にすがり、絵に描いたような大迫力特撮が展開して日蓮が軌跡を起こす。まさに超大作。1958年10月15日〜28日丸物会館、併映「母の旅路」。1959年2月7日〜12日千歳劇場、併映「風流温泉日記」。1967年4月15日〜21日豊橋大映、併映「三代の盃」【サイズ:B2&67R&立て看・写真ニュース】【年代:1958】