説明
ニホンキョウカクデン ゼツエンジョウ/脚本:棚田吾郎。監督:マキノ雅弘。シリーズ第8作は現代が舞台。東京下町、博徒組織天明会会長の伊井友三郎が賭博罪で服役して3年経過。面会に訪れた浜田組組長の高倉健に「天明会の事と暴力団にはなるな」と頼む。シノギに傘下の組は資金繰りに困る状況が続く中、会長釈放の条件として組を解散した健さんが、会長の座を狙う悪ボス渡辺文雄の悪どいやり方や仲間の藤山寛美・待田京介や義兄の菅原謙二まで殺されて対決を挑む任侠篇。会長役の伊井が実に味のある科白まわしで健さんは会長の戒めをじっと守り、ヤクザでも暴力団とは違うと言う。シリーズには珍しい現代の東京が舞台で殴り込みには車を運転してトレンチコートで乗り込むスタイルで会長の前で渡辺を斬る。ポスタービジュアルは着流し姿の健さん。渡辺文雄には叔父貴の遠藤辰雄が付く、兄弟分の興行主が原健策、渡辺子分に林彰太郎・有川正治・加藤浩。会長子分には丘路千。ラスト健さんが会長に逆縁を詫び、会長は「おめえが斬れるかよ、嬉しい奴だ、ありがとよ」と泣く、そしてパトカーの赤色灯で「終」。1968年2月22日〜3月4日豊橋東映、併映「尼寺㊙物語」。【サイズ:B2】【年代:1968】