説明
ニホンキョウカクデン ノボリリュウ/原作:火野葦平。脚本:笠原和夫。監督:山下耕作。日本侠客伝シリーズ第10作は前作に続き玉井金五郎「花と龍」の戦後5回目の映画化。原作を離れて時代が昭和初期に変更、沖仲仕組合創立に絡み大親分吉田磯吉(片岡千恵蔵)との交渉に刺青師お京(藤純子)が協力する。純子が健さんを想いながら病死する場面が秀逸。お京とマン(中村玉緒)と金五郎の三角関係を刺青が物語る。二つの組が激突する風雲の洞海湾。ゴンゾ衆の生活向上を願う石炭仲仕の小頭玉井金五郎は小頭組合を結成しようと運動するが、それが共同組幹部の友田(天津敏)の怒りに触れた。共同組の幹部に襲われ深手を負った金五郎を救ったのは、浅草の女刺青師お京(藤純子)だった。瀕死の金五郎を匿い看病を続けるお京は、金五郎の体に一生一代の刺青「昇り龍」を彫り込む。金五郎が若松に帰るとパナマ船荷役をめぐる抗争が待ち構えていた。友田の喧嘩状を受けた金五郎は一人で決闘場へ行く。お京は、金五郎と友田の決闘の仲裁を若松の女親分島村ギン(荒木道子)に願い出る。それから数年、時代は昭和。お京は胸を患い浅草で隠棲していたが自分の命が限られているのを知り、金五郎に一目会いたいと若松へ。若松では炭積機の導入に失業ゴンゾが急増。金五郎は転業資金の援助を荷主組合に根強く交渉したが友田と激しく対立する。島村ギンと小倉の元博徒島崎勇次(鶴田浩二)の勧めで金五郎は市民大会を開くが、その会場を友田と栗田(諸角啓二郎)一家が襲った。島崎は栗田を叩き斬るが、島村ギンは刺され、愛用の拳銃を金五郎に残して息を引き取る。友田の圧力は益々激化し、ゴンゾたちが次々と殺されていく。堪忍袋の緒を切った金五郎は、友田の事務所に斬り込む。殺到する幹部たちを蹴散らし、金五郎の白刃が友田に迫ったその時、間に割って入った代議士吉田磯吉(片岡千恵蔵)が、金五郎の申し出を引き受け力になろうと約束。金五郎は武蔵野温泉に療養するお京を訪ねた。お京は残された力をふりしぼって金五郎の背に朱色のお京の文字を彫り込むと胸にすがって慟哭。静かに目を閉じるお京。二人の後ろ盾となる博徒に鶴田浩二。マンに中村玉緒、大親分吉田磯吉に片岡千恵蔵、お京に想いを寄せる一匹狼に伊吹吾郎、女親分に荒木道子、ほかに遠藤辰雄、天津敏が脇を固め、多彩な人物像がダイナミックに競う任侠映画対策。1970年12月3日〜17日豊橋東映、併映「ずベ公番長東京流れ者」。1971年4月21日〜27日松竹シネマ、併映「喜劇ソレが男の生きる道」【サイズ:B2】【年代:1970】





