日本任侠道 激突篇

高倉 健/北大路欣也、待田京介、大谷直子、渡辺文雄、宍戸錠、辰己柳太郎、渡瀬恒彦、藤山寛美、田中邦衛、名和宏、林彰太郎、小松方正、竹下景子、阿波地大輔、鈴木金哉

説明

ニホンニンキョウドウ ゲキトツヘン/脚本:高田宏治。監督:山下耕作。「山口組三代目」シリーズの第3作として製作される予定が直前で警察介入で厳しくなり急遽正月公開日に合わせて製作された任侠映画。山下耕作演出は任侠教科書的な解説を交えて健さんと義兄弟の渡辺文雄の対立を東映新旧任侠スター総出演で描く、この頃はストップモーションで画面を繋ぐ方法が目に付いて東映伝統の任侠映画は幕を閉じる。健さんは珍しく一家の親分龍﨑市蔵で肝の据わった親分として登場、女房が大谷直子・代貸待田京介で子分に林彰太郎と渡瀬恒彦。悪ボス十国一家が小松方正で代貸名和宏、子分に川合伸旺・楠本健二・西田良・阿波地大輔・鈴木金哉。秩父の大親分に辰己柳太郎で代貸に田中邦衛。殴り込みの前に健さんが言う科白「もし俺たちがしくじったら骨が舎利にになっても相手を殺れ!」といった直後に大谷直子と竹下景子が自殺、健さんは子分4名と共に小松・渡辺一家に殴り込むが懐には白い花がある。殴り込みは雨中で合羽・三度笠は「昭和残侠伝吼えろ唐獅子」「破れ傘」を踏まえるが子分は討ち死にして自らも傷つくがラストはまたも白い花のアップに続き、山下監督お得意の座敷が真っ赤な血の池で床の間の「任侠」掛け軸がアップになって「終」。旅人役で北大路欣也と藤山寛美、相手の殺し屋で宍戸錠と郷鍈治兄弟。こみ上げる感動やトキメキがなくなった任侠映画で健さん最後の任侠篇で時代は流れた。1975年1月15日〜26日豊橋東映、併映「ザカラテ3」。【サイズ:B2】【年代:1975】