日本の熱い日々 謀殺下山事件

仲代達矢/山本圭、中谷一郎、浅茅陽子、橋本功、役所広司、小沢栄太郎、平幹二朗、松本克平、菅井きん、神山繁、大滝秀治、仲谷昇

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説明

ニッポンノアツイヒビ ボウサツシモヤマジケン/原作:矢田喜美雄「謀殺下山事件」。脚本:菊島隆三。音楽:佐藤勝。監督:熊井啓。昭和二十四年に起きて今だに多くの謎を残す、国鉄初代総裁下山定則が列車線路上に轢断死体で発見された“下山事件”を改めて追求する作品。昭和24年7月、労働運動は大きく高揚。昭和日報の社会部記者・矢代(仲代達矢)は、上野に集結するシベリヤからの復員兵たちの集会を取材していたが、下山国鉄総裁の行方不明を知らされた。翌朝、下山の死体が発見されると、政府は他殺説に近い立場をとり、各新聞の主張も自殺説と他殺説に分かれた。この中で昭和日報は、他殺の線ですすめるべく、矢代に東大法医学研究室を取材させる。矢代は遺体解剖を行なった和島博士の「死体轢断の鑑定は絶対に間違いない」という言葉で他殺説に自信を持つが、一方、事件現場近くで下山の姿を見たという証言者が現われたり、東大鑑定に対する慶応の異論も出て、自殺説がクローズアップ。矢代は他殺の臭いを執拗に追い続け、東大研究室に通い続けるうちに、轢断現場近くに、大山の死体を運んだ時についたと思われる血痕を自らの手で発見。この発見と前後して無人電車の暴走という「三鷹事件」が発生。追求の手をゆるめず走る矢代の背後に黒い妨害の手が現われ、ホームから突き落とされ、電車に轢かれそうになる。彼は検察の要請で特別研究生として身分を拘束されることになった。事件から一ヵ月後、警視庁が自殺を発表することになったが、突然、その発表は中止された。その二週間後、何者かによってレールがはずされ列車が転覆するという「松川事件」が起こり、政府はこれを利用し、労働組合、左翼への弾圧を一層強めた。捜査陣は遺体についた油や色素の鑑定と出所究明に走りまわり、矢代もまた若い刑事・大島と身をすりへらし地道な捜査にあたった。とこが、年の瀬もつまったある日、人事異動を名目に中心メンバーがはずされ、捜査本部は解散。矢代はあきらめなかった。大島とともに、下山を誘拐した三人のメンバーの一人という男・堀内から矢代あてに送られた表紙の真偽を確認するために北海道まで飛んだこともあった。五年、十年と時間が走り過ぎていった。そんな時、死体を現場で運んだらしいという男・丸山の存在を知った。矢代と大島は丸山に執拗に食い下がり、ついに事件当日の模様を自白させる。その内容には矢代たちが調査した事との食い違いがあり、全面的に信ずることはできなかった。そんなある日、丸山は駅のホームから転落死して闇の中になる。1981年10月31日公開、豊橋松竹。【サイズ:B2ポスター】【年代:1981年】