説明
ハタモトタイクツオトコ ナゾノヒャクマンリョウ /脚本:鈴木兵吾。音楽:万城目正。 監督:佐々木康。市川右太衛門十八番の旗本退屈男シリーズ第16作。旅の途中で助けた越後獅子田代百合子姉弟から越後加納藩のお家騒動に乗り出した早乙女主水之介。藩主沢村国太郎に毒を盛り不虞にして、姉弟の父親を殺した家老に悪豪族の清川荘司と原健策が絡んで退屈男が戦う活劇篇。轟夕起子が幕府隠密役で加納藩の秘密を探る。越後加納藩水久保甲斐守(沢村国太郎)の家老山之部外記(薄田研二)の一行を、短銃で狙って仕損じた角兵衛獅子の姉弟田崎三穂と辰馬の二人を主水が救う。姉弟の父親は加納藩の家老であったが、お家乗取りを計る外記に暗殺され、城主甲斐守まで彼に毒薬を盛られ不具の身となっていたのだ。主水はこの姉弟を連れて越後へ乗りこむことにしたが、お妻は老中松平信濃守の秘命をうけて越後へ赴く幕府の女隠密だった。主水は道中師空ッ風の文吉(三井弘次)を手なづけ、彼は得意の忍びにモノを云わせて外記一行の動静を探るが、油断から三穂は外記の手に捕われた。越後に入った主水は、外記一行が佐渡の別荘に入ったとお妻から聞き、妨害の手を除けて城中へ乗りこんだ。その頃外記は美貌の冬姫(星美智子)を我がものとし、而も水久保家に伝わる宝石塔の黄金を手に入れようと、力づくで冬姫を汚そうとしていたが、忍びこんだ文吉の機転で冬姫は救われた。主水は翌晩月の出に宝石塔の鍵を外記に渡すようにと冬姫に策を授けた。その当夜、外記は冬姫の案内で宝石塔へやって来たが、待ち伏せした主水は三穂と辰馬の姉弟に首尾よく彼を討ちとらせた。1954年8月31日~9月6日豊橋第一東映、併映「うちの女房には髭がある」。【サイズ:雑誌広告3種類】【年代:1954】