旗本退屈男 謎の南蛮太鼓

市川右太衛門/進藤英太郎、北大路欣也、山形勲、吉田義夫、柳永二郎、沢村国太郎、桜町弘子、佐久間良子、三浦光子、堺駿二、武智豊子、上田吉二郎、加賀邦男、堀正夫、トニー谷、山東昭子、徳大寺伸

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説明

ハタモトタイクツオトコ ナゾノナンバンダイコ/原作:佐々木味津三。脚本:池上金男。音楽:山田栄一。監督:佐々木康。市川右太衛門十八番旗本退屈男シリーズ第24作。1959年お正月映画第2弾として公開。今回は清国曲技団の名を借りた由比正雪の残党が幕閣と組んで将軍綱吉暗殺を謀る陰謀に対して早乙女主水之介が立ち向かう。冒頭の京都御所ロケでの清国曲技団が行列を組んでのタイトルから殺人事件までの流れが音楽と共に印象深い。湯島聖堂建立を祝すため清国から大曲芸団を招くがこの行列の中から奇怪な飛道具が放たれ、老中筆頭稲葉越前守が暗殺される。居合わせた早乙女主水之介が京弥(北大路欣也)をつれて事件解明に乗り出す。老中酒井讃岐守(進藤英太郎)は切支丹宗徒の仕業と主張。その頃切支丹を名乗る一団が出没し、軍用金徴発と称して強盗殺人を働いていた。切支丹の町人が曲馬団の天幕のそばで、首を射抜かれて死んで謎は深まる。退屈男が切支丹の山惣を訪ねると、彼は家に放火された上惨殺。退屈男は切支丹の会合場所である谷中の五重塔へ行く。彼らは強盗団には関係なく次々と仲間が殺されおびえきっていた。その場で会合主・浅倉(柳永二郎)が短銃で殺される。退屈男は曲馬団の清国の含み針を見物した。日本古来の霞流含み針の術だった。老中や山惣が殺されたのはこれを使ってだろうと推理、曲馬団の内部を探る。これらぜんぶの事件の黒幕に、老中酒井がいたのだ。酒井は退屈男を閉門にし、その行動を封じた。退屈男は彼を慕う変り者たち--おさらばお由、素っ飛びの又八、石川屋五郎衛門、鼻利き小僧、厭がらせのお松などを使って、事件の真相を掴む。酒井は由比正善の遺児道雪(山形勲)一味を利用し、将軍綱吉(徳大寺伸)が曲芸団を呼ぶ日を期にして暗殺し、天下を奪おうとしていたのだ。上覧の日、退屈男は綱吉を救い、酒井・アク坊主龍光(沢村国太郎)、由比道雪一味を滅す。悪役に進藤英太郎、山形勲、吉田義夫、沢村国太郎など、佐久間良子が時代劇デビュー。妹菊路に2025年現在まだ現役参議院議員の山東昭子。レビューとチャンバラが混じる娯楽作。1959年1月3日~8日豊橋第一東映及び銀座東映 2館同時公開、併映「丹下左膳怒涛篇」。1959年6月3日~9日銀座東映、併映「風小僧」「金獅子紋ゆくところ魔境の秘密」。1959年11月14日~15日二川銀映、併映「快傑黒頭巾」。1960年1月7日~10日豊橋南東映、併映「警視庁物語七人の追跡者」。【サイズ:B5近代映画表紙&第一東映プログラム&雑誌平凡切り抜き・新聞広告・スチール】【年代:1959年】