説明
シン クラマテング/原作:大仏次郎。監督:安田公義。普段は子供たちへ習字を教える浪人倉田典膳が夜には鞍馬天狗として勤王の志士を助けながら新選組と対決する庶民派ヒーロー市川雷蔵が自然体と言える程にマッチした鞍馬天狗を演じる新シリーズ第1作。近藤勇(中村竹弥)と土方才三(五味龍太郎)との対決をクライマックスに描く颯爽篇で中村敦夫が若侍役で出演。初代鞍馬天狗のアラカンこと嵐寛寿郎が褒めた雷蔵天狗。このあと続編で「五條阪の決闘」が製作されたが2本で止まる。この年の雷蔵は「眠狂四郎」「忍びの者」「若親分」とシリーズを3本持っていた。江戸から老中の指令を受け京都に潜入した元大目付宗像左近(佐々木孝丸)は、秘密諜報組織を作って活動を開始。ある夜鞍馬天狗は、お高祖頭巾に姿をかくしたおとよに撃たれて手傷を負った。おとよも、天狗の正体が典膳と知ってがく然とする。天狗は、左近の諜報機関が諸藩の動静を書いた人別帖を大阪の幕府方に差し出すことをかぎつけ、単身密使を斬り、密使になりすまして大坂城に潜入した。天狗は正体を暴露され、絶対の危機におちいる。敵の油断をみすまして城内に入りこんだ杉作が救う。愛馬を奪い返した天狗は、近藤勇の必殺剣をかわし敵の包囲を突破し、密書を桂に渡してまたどこへともなく姿を消す。1965年10月2日〜15日豊橋大映、併映「座頭市逆手斬り」。1965年12月28日〜1966年1月2日銀座東映、併映「新蛇姫様お島千太郎」。1966年2月26日〜28日南東映、併映「無宿者仁義」【サイズ:B2】【年代:1965】