説明
ソウサクシャ/原作:アラン・ルメイ。脚本:フランク・S・ヌージェント。音楽:マックス・スタイナー。監督:ジョン・フオード。ジョン・ウェイン&ジョン・フォード監督コンビによる名作西部劇の1本。南北戦争が終わって3年後の1868年に故郷に戻って来た男(ジョン・ウェイン)がコマンチ族によって兄夫婦が殺され、コマンチに連れ去られた姪(ナタリー・ウッド)を救出するために、インディアンと白人の混血児であるジェフリー・ハンターと義妹の婚約者と共に旅を続ける姿を詩情豊かに描いている。まず冒頭、小屋の入り口を開けると遠くにモニュメントヴァレーが浮かぶ場面でまず引き込まれる。そしてインディアンと白人の関係をリアルに描いていて見応え。ジョン・ウェイン扮する主人公がインディアンに対する偏見からの非情さがストレートである事と宿敵コマンチ族を執念深く追いかける展開があり、6年間探し続けてやっと見つけたコマンチ部落に騎兵隊と共に攻撃する。ジェフリー・ハンターが酋長と対決して倒し、ウェインは取り戻した姪を助けて故郷へ戻り家族に無事に戻すと、冒頭の小屋から一人出ていくショットまで撮影&カメラワークが抜群の出来栄えとなっていて素晴らしい。ジョン・ウェインは結局家族に入らずに一匹狼として一人旅立っていくラスト。名作西部劇として記憶に残る所以。119分。1956年10月4日~11日豊橋大劇、併映「ヴェラクルス」。【サイズ:B5キネマ旬報広告2種類】【年代:1956年】