説明
アクマガキタリテフエヲフク/原作:横溝正史。音楽:深井史郎。脚本:比佐芳武。助監督:松村昌治。監督:松田定次。東映の重役スター片岡千恵蔵が金田一耕助を演じるシリーズ第4作。長らくフィルムが所在不明となっていたが2024年2月に山口直孝によって発見された幻の16ミリ作品でフィルムは劣化が激しかったことからクラウドファンテインで資金調達、東映ラボ・テックにより修復とデジタル化が行われ、2025年1月26日に丸の内TOEIにて復刻披露上映会が開催された貴重な作品。事件の発端は昭和25年1月に起きた天銀堂の10名大量毒殺事件。当時、捜査の中で容疑者の一人としてあがった元子爵の椿英輔(高田稔)はその嫌疑を恥辱とし三ヵ月後に自殺。その後、金田一耕助の前に椿の令嬢美弥子(杉葉子)が現れ、母の燁子(三浦光子)が未だに英輔の影に怯えているので助けて欲しいと訴える。英輔の不気味な遺書を読んだ金田一は捜査に乗り出す。冒頭金田一の秘書白木静子(千原しのぶ)が事件のあらましを語る場面から始まる。目賀博士(佐々木孝丸)は英輔に[火禾]子の行状を告げて自殺に追い込み、その亡霊の恐怖を利用して玉虫伯爵、利彦、お駒、[火禾]子と次々に殺害した。耕助の推理と植辰(吉田義夫)や船長(山口勇)の証言に、目賀博士は拳銃を取って乱射するが、耕助の反撃に挫け、遂に警官に逮捕される。警視庁等々良警部に岡譲二。豊橋では1954年のゴールデンウィーク公開で併映が「笛吹童子第1部」だった事もあり大ヒット。25年後の1979年に西田敏行主演でリメイク。1954年4月27日~5月2日豊橋第一東映、併映「笛吹童子第1部どくろの旗」 西部劇「テキサスより来た男」。【サイズ:B5キネマ旬報広告&雑誌シナリオ内広告】【年代:1954年】





