説明
アクリョウ/原作:ドストエフスキー。脚本:ジャンクロード・カリエール。音楽:ジグムント・ユニエチヌイ。監督:アンジェイ・ワイダ。己の野望のために次々と周囲の人間を食い物にしていく冷徹な男を描いた、ドストエフスキーの同名小説の映画化したホラー・サスペンス。1870年頃、社会の変革を夢み、至るところで古い骨組みが揺らぎつつあるロシアのある地方の町。この町のスチェパン教授(オマー・シャリフ)の教えをうける若き過激派たちは、町の裕福な陸軍中将夫の一人息子スタヴローギン(ランベール・ウィルソン)を救世主とする教授の息子ピョートル(ジャン・フィリップ・エコフェイ)を中心に政治結社を組織する。ピョートルは、自殺志願者のキリーロフ(ローラン・マレ)を訪ね、彼をシャートフ殺害の犯人にしようと企てる。スタヴローギンの子供を身ごもっていたシャートフの妻マリア(イザベル・ユペール)がヨーロッパから帰国し、妻を愛するシャートフは親子三人の新しい生活を夢みる。そんな彼を組織の仲間が呼び出し、自由にしてやるとの誘いに応じたシャートフは、ピョートルを中心とした仲間の手で殺害され、雪深く埋められる。1989年3月公開だが豊橋では未公開。【サイズ:B2】【年代:1989年】