説明
アクミョウイチバンショウブ／シリーズ第十五作は清次こと田宮二郎退社してが不在となり朝吉主演任侠映画になった。監督がマキノ雅弘なのでマキノ一家が総出演して盛り上げている。再開発に伴うヤクザの勢力争いから悪ボス一家河津清三郎・五味龍太郎と善玉ヤクザ山本学・小川真由美夫妻の代貸水島道太郎の悪行に朝吉が怒りのドスを取る。放駒の政吉こと田村高廣が嘗て山本一家の子分だった経緯で山本が水島に刺されて田村が眼の不自由をおして殴り込みに行く途中水島に殺されるに至り朝吉は河津一家へ殴り込む。田村とのコンビは「兵隊やくざ」で実証済で大映の二枚看板女優の江波杏子と安田道代が貫禄ついた演技で華を添える。「悪名」を意識するかどうかで評価が分かれるだろうが任侠映画として水準。過去の「悪名」シリーズではドスは決して取らなかった朝吉、やはり清次が不在なのは違う「悪名」。勝新と江波と安田とのカラミはマキノらしさでしっとり見せる。１９６９年１２月２７日〜１９７０年１月１４日豊橋大映、併映「新与太郎戦記」。１９７０年４月８日〜１４日松竹シネマ、併映「喧嘩博徒地獄の花道」【サイズ：Ｂ２】【年代：1963】
