説明
キョウフノホウシュウ/原作:ジョルジュ・アルノー。脚本:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー、ジェローム・ジェロミニ。音楽:ジョルジュ・オーリーフ。監督:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー。イヴ・モンタン主演。南米の油田で発生した大火災を消火するため、ニトログリセリンをトラックで運ぶ四人の男を描いた傑作サスペンス。中盤からクライマックス、次々と襲いかかるトラブルをとてつもないサスペンスで描き出したクルーゾーの演出はそれだけでなく、男たちの人物描写にも最大限の効果を発揮し、吹きだまりに生きる男たちが一攫千金を夢見て危険な仕事に挑むという図式を克明に映し出している。メキシコにほど近い中米の町ラス・ピエドラス。マリオは同じ食い詰め者や札付きたちの集まるこの町で、恋人リンダや仲間のジョーと苦楽をともにしていた。そんなある日、町から500キロ離れた山上の油田で大火災が発生、犠牲者も続出してしまう。石油会社は一刻も早く消火させるため、ニトログリセリンの使用を決断。そこで危険なニトログリセリンを運搬する4人を賞金付きで募集し、マリオ、ジョー、ビンバ、ルイジが選ばれた。こうして彼らは2台の運搬車に乗り込み、現場へ向かう。公開時は130分。最初の1時間は現場へ向かうまでの街での物語、中盤の1時間がトラック運転の恐怖でココが見せ場で迫力がありまさにハラハラドキドキ、ラストの10分で重責を果たして4千ドルを受領した男たちは軽い気持ちでハンドルを握るが意外なラスト。1977年にロイ・シャイダー主演でリメイク。1954年9月15日~21日豊橋メトロ劇場、併映「間抜けな兵隊さん」。1955年6月8日~14日豊橋大劇、併映「ブリガドーン」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1954年】