説明
カイダンバンチョウサラヤシキ/脚本:村松道平。音楽:米山正夫。監督:河野寿一。東千代之介と美空ひばり共演での東映スコープ初の怪談映画。お馴染のお菊と旗本青山播磨の悲恋物語。旗本水野十郎左衛門は暴挙がたたって閉門、播磨の身にも災は及びそうになる。伯父春木文左衛門は大目付稲葉帯刀の娘千鶴と縁組することで、青山家の危機を乗り切ろうとする。伯父は稲葉父娘を招待して青山家重代の秘宝、高麗皿十枚を贈ろうとするが当日、お菊はこの皿を客間に運ぶように命ぜられる。幸福そうな千鶴の姿を見たお菊の手は震え皿は庭に落ちて砕け散る。武士の掟に従えば播磨ほお菊を斬らねばならぬ。然し斬らねぱならぬその手で播磨はお菊を抱きしめる。お菊が故意に皿を割ったことを知った時の怒りは激しかった。皿の砕け散るのと共に播磨はその家を失い、最愛のお菊も自ら斬り捨てる。井戸に落ちたお菊の死骸はあがらず、酒の力ですべてを忘れようとした。或る夜、古井戸がキシみ、髪ふり乱したお菊のまぼろしが現われ播磨は井戸傍で悶絶する。酒を浴び茶汲女千代とお菊の区別もつかなくなった彼は思わず千代を抱こうとし、千代の悲鳴に立上った連中の顔を見れば、喧嘩相手町奴の一味。酔った上の多勢に無勢、全身傷だらけの播磨の目にうつったのはお菊のまぼろし。血に染まって倒れた播磨の顔は安らかで死ぬ。怪談噺だが全く恐怖は無しの美男美女の悲恋物語。白黒45分の中編。1957年7月13日~22日第一東映、併映片岡千恵蔵「大菩薩峠」。1957年12月27日〜1958年1月2日銀座東映、併映「水戸黄門」【サイズ:プレス四つ切】【年代:1957】






