怪談狂恋の女師匠

鈴木澄子/南条新太郎、荒木忍、松浦妙子、平和ラッパ、浅田家日佐丸、梅村蓉子

説明

カイダンキョウレンノオンナシショウ/原作:川口松太郎。脚本:波多謙治。音楽:山田志郎。監督:木藤茂。戦前を代表する女優鈴木澄子の主演による怪談映画。1926年日活で溝口健二監督「狂恋の女師匠」のリメイク。鈴木澄子は化け猫女優として有名で新興映画の代表的な女優。1939年(昭和14年)には、野淵昶監督『紫式部』新興キネマ京都撮影所や、西原孝監督『笠森おせん』新興キネマ京都撮影所に出演した。そのほかの出演作は、以下のとおり。「中将姫」新興京都・豊成の後室照夜の前、「女自来也」 新興京都・寄席の女水芸師水木京之助、「三十三間堂の由来 お柳怨霊」新興京都・茶屋の娘お柳、「紫式部」新興京都・和泉式部、「怪談狂恋女師匠」新興京都・清元の師匠延志賀、「暴れだした孫悟空」新興京都・羅刹女、「笠森おせん」新興京都・笠森おせん、姉で柳橋の芸者小富、「女百万石」新興京都・浅尾局に扮して1941年に引退して戦後は鈴木澄子一座で全国を廻る。1958年東映「怪描からくり天井」で」カンバック。この作品の題材としては1957年に松竹で名和宏主演で「怪談色ざんげ狂恋女師匠」として公開。神田祭の夜、新吉は清元の師匠延志賀にかき口説かれて心無くも契りを結ぶ。伊勢彦の娘お久は継母に苛まれるのが辛さに師匠の家に通うが、延志賀はそのことを邪推し新吉を責める。嫉妬から病気になった延志賀は顔の半分が見ることもできない無残なことになる。延志賀の嫉妬に居た堪れなくなり家を飛び出した新吉はやはり家を飛び出したお久と偶然に会う。延志賀は嫉妬に狂い死ぬことから始まる怪談噺。1939年8月公開、豊橋市で新興映画上映館は西八町に在った有楽館だが上映されたかどうかは不明。【サイズ:B2】【年代:1939年】