説明
イカリノブドウ/原作:ジョン・スタインベック。脚本:ナナリー・ジョンソン。音楽:アルフレッド・ニューマン。監督:ジョン・フォード。ヘンリー・フォンダ主演。1930年代半ばのアメリカ中西部の大飢饉を題材に、あからさまにニューディール政策の側に立って、アメリカ農民の詩を謳うジョン・フォードの反骨のリアリズムの家族ドラマ。第13回アカデミー賞でジェーン・ダーウェルが助演女優賞、ジョン・フォードは監督賞に輝く。原作はピューリッツァ賞を受賞した、スタインベックの同名小説。殺人容疑で入獄していたトム(ヘンリー・フォンダ)は仮釈放で4年ぶりに故郷オクラホマの農場に戻るが、小作人として働いていた一家は既に凶作の土地を棄てた。叔父の家で家族と再会した彼は、家族で遥かカリフォルニアに行き、職を求めるがそこには難民が溢れ職もない現実があった。農場ボスたちは暴力団を使ってキャンプを焼き払おうと計画。トムはキャンプ自治会の人々に協力してこの計画を未然に防いだ。トムは仮釈放で州外へ出たので一同に迷惑をかけるのを恐れ1人立ち去る。母はトムを暗闇の中に見送った。翌朝ジョード一家は綿つみの仕事に出発する。父、母、アル、ジョン伯父、2人の子供とロザシャーン。ジョード一家もこれだけになってしまった。夫コニーに置き去りにされて以来ロザシャーンは抜け殻のようになってしまう。そして死産、若いからまた子供を産めるよと母は慰める。ジョード一家のトラックはアルが運転、路傍の立て札は<雇人不要仕事なし>。トラックは走り続ける。1939年製作だが豊橋公開は1963年。1963年4月7日~23日豊橋大劇、併映「恋愛専科」。【サイズ:B2ポスターリバイバル】【年代:1963年】