説明
ヒッシノトウボウシャ/原作・脚本:ジョゼフ・ヘイズ。製作・監督:ウィリアム・ワイラー。音楽:ゲイル・キューピック。ハンフリー・ボガード主演。実話に材を取ったジョセフ・ヘイズの原作と舞台劇をウィリアム・ワイラー監督が良質のサスペンス映画に仕上げた。平和な一家に押し入った3人の脱獄囚。情婦からの逃走資金を受け取るまで居座る事になる彼らと、家族を守るために対峠する父親を中心に描く。「ローマの休日」のウィリアム・ワイラーが製作、監督でビスタビジョン初の黒白作品。113分。3人組の脱獄囚のリーダーはグレン・グリフィン(ハンフリー・ボガード)、弟のハル・グリフィン(デューイ・マーティン)。巨漢で頭の悪そうな男コービッシュ。情婦からの金を受領して逃げるまでの深夜12時までだというから我慢し続ける家族。途中、父親に買い物させたり、娘をデートで外出させたりと、かなり穏やかに軟禁する。ちょっとしたことで悪人を締め出して警察に連絡しようとするも失敗に終わる。情婦ヘンリーは速度違反で捕まりそうになったため逃走。郵便で金を受け取るまで滞在することになった悪人3人のあせり。訪問者、電話がどうしても増えてくる。警察に突入されて家族が巻き込まれることを一番恐れていた主人のダン(フレデリック・マーチ)は知恵を働かせ、囚人にはときに威圧的に交渉し主導権を握る。彼が出かけてしまってからは廃品回収人が殺されてしまう。警察側もそれを手がかりに囚人の居場所を絞り込むことになり、ダンが速達の金を持って自宅へ戻ると警官に包囲されている。そしてラスト、ダンが一人ずつ自宅から外へ出して警官隊に銃撃されて3人は死亡して終わる。とにかく小道具が生きる演出でハラハラ度は向上。1956年4月8日~16日豊橋メトロ劇場、併映「サスカテワンの狼煙」。1957年6月22日~30日豊メトロ劇場、併映「ノートルダムのせむし男」。【サイズ:B5パンフレット】【年代:1956年】