山椒大夫

田中絹代/花柳喜章、香川京子、進藤英太郎、菅井一郎、浪花千栄子、毛利菊枝、三津田健、見明凡太郎、清水将夫、香川良介、河野秋武、小柴幹治、荒木忍、大邦一公

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説明

サンショウダユウ/原作:森鴎外。脚本:依田義賢、八尋不二。音楽:早坂文雄。助監督:田中徳三。監督:溝口健二。田中絹代主演で溝口健二が「雨月物語」に続いてメガホンをとった文芸作品。美術と撮影宮川一夫はレベルが高く溝口健二の代表作。第15回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。美しいラストシーンは、ゴダール監督が「気狂いピエロ」において引用したことでも知られる。平安時代末期、農民を救うため将軍にたてついた平正氏(三津田健)が左遷された。妻の玉木(田中絹代)、娘の安寿と息子の厨子王と供の浪花千栄子の4人は越後を旅している途中、人買いにだまされ離ればなれになってしまう。玉木は佐渡に、安寿と厨子王は丹後の山椒大夫に奴隷として売られた。兄妹はそれから10年間、奴隷としての生活を続けるが意を決して逃げ出すことにする。追っ手に迫られ、安寿は厨子王を逃すため池に身を投げる、厨子王は関白清水将夫に直訴、身に付けた父親の遺産を見せて疑いは晴れ、父親の業績から厨子王は丹後の国守に命じられる。彼は着任すると直ちに人身売買を禁じ、山椒太夫と対決、右大臣の私領たる山椒大夫の荘園財産を没収するが、妹安寿が死んだことを初めて知る。そして国守の職を辞して佐渡に渡り、遊女となって今は盲目となり足も不自由な母田中絹代と涙の再会を果たして佐渡の海岸を俯瞰して「終」。大人の厨子王に花柳喜章、安寿に香川京子、タイトルの山椒太夫には進藤英太郎が好演。タイトルトップは田中絹代・花柳喜章・香川京子。125分。1954年3月31日~4月6日豊橋丸物会館、併映「花まつり唄合戦」。2025年8月NHKBS4Kデジタル版で放映。【サイズ:A4日本映画大映ポスターコレクション】【年代:1954年】