説明
ショウネンサルトビサスケ/原作:檀一雄。脚本:村松道平。音楽:船村徹。監督:薮下泰司。1958年「白蛇伝」の成功で日本のディズニーを目指して本格的な長編アニメ制作に乗り出した東映動画の長編アニメ第2作。ベニス国際映画祭児童映画部門グランプリ受賞。原作は檀一雄作の同名小説(読売新聞連載)。信濃の国の山里で山の動物たちを友達に佐助少年は、姉おゆうと二人で楽しく暮らしていた。ある日、子鹿のエリが大ワシにさらわれ、沼に投げ込まれてしまう。助けようと沼に飛び込んだ母鹿は、身代わりとして沼に棲む巨大な山椒魚のえじきに…。山椒魚は妖術使い“夜叉姫”の化身だった。佐助は仇討ちを決心し、妖術を打ち破る術を習得するため、戸隠山に住む仙人・戸沢白雲斎に弟子入りする。辛い修行に耐え、佐助は忍術の奥義をきわめる。そして3年ぶりに山を下りた佐助は、折りしも山賊を追う上田城の若殿・真田幸村と出会い、ともに山賊退治に向うことに。しかし、姉のおゆうを人質に取られ、佐助は山賊と手を組んだ夜叉姫に手が出せない。間一髪、幸村によっておゆうは救われ、夜叉姫と佐助は互いの術で対決する物語。時代劇要素を取り込み声優も当時の東映時代劇俳優が多く参加、1960年正月映画第1弾として公開された。日本初のシネマスコープ長編アニメ。83分。当時小学生だった自分もリアルタイムで観賞記憶。資料によれば製作期間1年、原画15万枚、動画7万9千枚、背景1,150枚とある(日本アニメーション映画史1977年)。第一東映が正月興行が終了した2月3日~12月26日まで閉館して近代的な鉄筋コンクリートビルに建て替えする。1959年12月25日~1960年1月2日豊橋第一東映、併映「旗本退屈男 謎の幽霊島」。【サイズ:豊橋第一東映公開時チラシ&宣材資料パネル&東映社内報「とうえい12月号」表紙】【年代:1959年】