説明
ウチュウセイフク/原作:チェスリー・ボーンステル、ウィリー・リー。製作:ジョージ・パル。脚本:ジェームズ・オハンロン。特撮:ジョン・P・フルトン。監督:バイロン・ハスキン。1950年代に多く製作された第1次ブームでの宇宙冒険映画。火星への飛行を命じられた司令官は、人類初の火星旅行というプレッシャーから徐々に精神を病んでいき、ミッションを放棄し乗組員たちを危険にさらす展開。飛来した隕石のかけらが乗組員に命中して絶命。メリット将軍の手で宇宙葬にふされるのでした。この事故が起こってから将軍の様子が変化。敬虔なキリスト教徒である彼は聖書を持ち、「地球は神によって我らに授けられたものだ。それなのに地球を離れて火星に行くというのは神に対する冒涜なのではないか」と呟く。ついに火星に到達したロケットは翼の上の胴体が動いて直立。これが帰還用のロケット。火星地表を調べ始める探検隊、メリット将軍がバルブを開けて貴重な水を船外に流し、「今度は燃料を放出してやる!」と動き出すが、ピストルが暴発してメリット将軍は死亡。その後も続けられる火星の調査。それからさらに数ヶ月がたって7月8日。明日は地球への帰途につこうという日。乗組員の一人が火星に到着したその日に植えた植物の種から芽がでていることに気づく。「頑張れば、火星を地球のような肥沃な星にすることができるぞ」そしてロケットに土壌のサンプルなどを積み込んで出発しようとしたら、大地震。この地震でロケットが傾き離陸が不能になる。バーニィは「火星の地表は蜂の巣のようなもので下が空洞になっている。エンジンをふかしてわざと穴をあければ地表が崩れてロケットが垂直になるかもしれないぞ」とエンジンを回すと大きな穴があいてロケットが垂直になって見事ロケットは離陸に成功、地球へと向かう。1955年6月23日~29日豊橋大劇、併映「あの高地を取れ!」。【サイズ:パンフレット表紙&キネマ旬報裏表紙】【年代:1955年】