子連れ狼 冥府魔道

若山富三郎/岡田英次、大木実、安田道代、佐藤友美、山城新伍、富川晶宏、山内明、大滝秀治、須賀不二男、内藤武敏、戸浦六宏、加藤嘉、天津敏、石山律、石橋蓮司、守田学哉、佐藤京一、志賀勝

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説明

コヅレオオカミ メイフマドウ/原作:小池一雄、小島剛夕。脚本:小池一雄、中村努。音楽:桜井英顕。殺陣:楠本栄一。監督:三隅研次。若山富三郎のヒットシリーズ「子連れ狼」第5作。前作「親の心子の心」製作後に「賞金首一瞬八人斬り」「桜の代紋」「釜ヶ崎極道」の3本に主演している。この作品で三隈研次監督が復帰。今回は黒田藩の跡目内情が主題。黒田藩からの慈恵和尚刺客依頼での5名による腕試しから始まる。5名は一人ずつ100両を持ち倒すごとに数珠を掛ける、5名(戸浦六宏、石山律、内藤武敏、天津敏、山城新伍)との戦い方が各々で見せる。殺陣巧者の天津敏との対決がやはり見応え。先代黒田藩主(加藤嘉)は寵愛する側室の娘を男子松丸として世継ぎ約束の密書を菩提寺慈恵和尚(大滝秀治)に渡したが幕府隠密の黒鍬衆が狙って動いている事での密書奪還エピソード。途中村祭りでの女掏摸佐藤友美と子分潮健児とのエピソードが入る。役人(山内明と守田学)に追われた掏摸が大五郎に掏った財布を預け、役人にタタキの罰を受けるが口を割らずに、佐藤友美が名乗り出て大五郎の純粋さにうたれて改心する狼の息子の物語。ここでの佐藤友美と夕日を背景に歩く子連れ親子のシルエットが美しい。黒田藩のくノ一不知火に扮する安田道代が登場してもう一つの刺客依頼をする場面から後半、黒田藩主と跡継ぎと側室3名の刺客依頼だった。慈恵和尚は草忍黒鍬の頭領で柳生烈堂に渡す目的で鎌倉参詣の名目で東上、一度は一刀が寺境内で迫るが失敗、柳生烈堂(大木実)の面前で、一刀が川に潜り船底に穴開けしての水中暗殺場面が見せ場で裏柳生とのチャンバラ場面で黒田面ぼう衆が助成。密書文面を白紙に替えて、密書持参し黒田城へ赴く。向かう砂丘ロケは中田島砂丘か鳥取砂丘?黒田城内で白紙密書と「真の世継ぎ松丸君は何処に?幽閉とは黒田武士道に反する」と公表して黒田藩主と護衛してきた面ぼう衆(須賀不二男等)相手に城内大チャンバラ。ここで志賀勝が珍しく武士役で若山に絡む。家老岡田英次が先代に切腹を依頼するが拒否され、一刀が親子3人共斬る。家老は先代切腹として幽閉した本物松丸君を藩主としてそのままに置き事を納めて公儀に報告、目的果たして去る子連れ狼を見送る切腹した安田道代の顔が美しく映る。1973年9月8日〜21日豊橋東宝、併映「御用牙かみそり半蔵地獄責め」【サイズ:B2ポスター】【年代:1973】