太陽の届かぬ世界

ドキュメンタリー

説明

タイヨウノトドカヌセカイ/撮影:ピエール・グ―ビル。音楽:セルシュ・ボードン。監督:ジャック・イブ・クストー。海洋学者、海洋生物学者として有名なクストー博士が紅海に海底ステーションを建設し、人間が海底で生活する実験に取り組んだその模様を撮影したドキュメンタリー。1964年第37回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞。海面下10メートルの海底に、海底調査探険隊の本部がある。そこには隊長のクストー博士と七人の海洋学者が住み、海上の船から新鮮な空気が送られ、圧力ガマに入れられた食料が運ばれる。空気は普通の二倍の気圧を受け、2倍の重さがあるがそれは感じられない。ただ酸素の量も2倍である。7月5日、アクアラングをつけた二人の科学者が、本部よりさらに深海にあるスモール・ハウスで一週間の生活をするため出発した。スモール・ハウスの空気はヘリウムと窒素を含み気圧は普通の三倍半、声は奇妙な響きをもって聞こえる。様子は本部のテレビで監視。不思議な生物の数々、特に夜になると名前もわからない生物が活動する。あらゆる種類の魚、貝、海藻を採集し、再び本部にもどる。彼らの報告からクストーは更に深いところに基地建設という確信を得た。次に潜水円盤が未知の深海に挑んだ。正体不明の生物が現われ、カキの化石などがあった。304メートルまでいき、再び上昇し海底の洞穴に入る。永遠の闇に光をあてると、そこには何と水面があり、天井との空間には吸うことの出来る空気が存在。海底の神秘をさぐることはまだ第一歩を踏みだしたばかり。1966年8月13日~26日広小路スカラ座、併映「イスタンブール」。【サイズ:B2】【年代:1966年】