説明
テンポウスイコデン/脚本:鈴木兵吾、本山大生。音楽:山田栄一。脚本・監督:渡辺邦男。1958年5月に公開された松竹オールスター出演による任侠時代劇。渡辺邦男が鈴木兵吾と本山大生と共同で書いた脚本をもとに監督した任侠映画。これまで幾度となく製作された題材ながら、本作はヤクザ映画の元祖的な作品とも言われている。 江戸時代、天保のころ。対立する飯岡助五郎(近衛十四郎)一家と笹川繁蔵(高田浩吉)一家があった。十手を預かる助五郎一家は権力を笠に、人々を支配しようとしていた。人々が慕っていたのは、新興勢力である繁蔵一家の方だった。繁蔵一家の新三(名和宏)が助五郎一家の子分と喧嘩。助五郎は新三の身柄の引き渡しを要求するが、繁蔵は拒否し新三を守るため縁を切る。しかし逆恨みした新三は助五郎側につき、繁蔵を襲う。繁蔵は新三の命を救うばかりでなく、堅気になれと金を与えた。しかし新三は助五郎一家の子分に殺され、その罪が繁蔵になすりつけられてしまう事で対立が深まる。平手造酒に鶴田浩二、洲崎政吉には北上弥太朗、大前田栄五郎に戸上城太郎、八州取締り小堀明男、国定忠治に市川段四郎、勢力富五郎に龍崎一郎、水野越前に市川猿之助、清水次郎長に何と大邦一公。翌年1959年7月に東映がやはりオールスターで「血闘水滸伝怒涛の対決」を製作して大ヒット。1958年5月11日~25日豊橋松竹、併映「青空よいつまでも」、5月18日~25日「夜の波紋」。1958年11月21日~25日千歳劇場、併映「恋は異なもの味なもの」。【サイズ:B5 時代映画広告&不二タイムス広告】【年代:1958年】