説明
ダイタテ オロチ/原作寿々喜多呂久平。脚本星川清司・中村努。殺陣 宮内昌平。音楽 伊福部昭。信洲小諸藩、市川雷蔵扮する道場師範代を努める小布施拓馬は下級武士。藩内の二人(中谷一郎・平泉成)が起こした殺人事件の身代わりになり1年間だけの約束で「お家の為」として恋人八千草薫を残して脱藩して旅に出るが約束した用人(加藤嘉)が急死、真相を知らない連中が雷蔵の首を隣藩に差し出して藩の面目を通そうとして雷蔵は孤立、藩からも隣藩からも犯人として追手がかかりやむを得ず殺人を犯し、裏切りによって世捨て人になった市川雷蔵が激しい怒りで追手や役人を斬る大チャンバラ映画。木曽谷の宿場で女郎となった許婚八千草薫と再会、互いに変わり果てた姿での再会だが言葉が出ない、そして女郎屋の周囲には50名を越える追手が取り囲み、ラスト15分で侍・やくざ・捕り方など100人以上斬りまくる凄まじい大殺陣。ハシゴ、投げ縄、刺股、大八車など波状攻撃のように次から押し寄せる捕り方の次が武士達、遂に刀折れて小刀で戦い全ての敵を斬り捨ててラストは八千草薫と寄り添い終わる。阪妻「雄呂血」再来のチャンバラは田中德三監督。下級武士の怒りが爆発する時代劇のエネルギー。1966年7月20日〜29日豊橋大映、併映「処刑の島」【サイズ:B2】【年代:1966】